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粘着紙とは

一般的なラベル用途から高機能材向けの多様な目的に応じた粘着紙まで、粘着紙は今日様々な業界で幅広い用途に使用されています。その用途、要求品質により様々な種類の粘着紙が求められ、またその性能を失わないように最適な剥離紙が選定されます。

粘着紙の構成

粘着紙の基本的な構成は3層構造で、基材と粘着剤、粘着剤面の保護をする剥離材から成ります。


基材の種類としては紙・不織布・フィルムが使用されます。

 

紙基材ではコート紙や上質紙が主流で、フィルムではポリエステルフィルムや塩ビフィルム、合成紙などが広く使用されています。また化学繊維やレーヨンを使用した不織布も基材として使用されています。

工業用途、食品用途で使用される剥離紙は主にグラシン紙が使用されます。こういった粘着紙はラベリングマシンを用いて自動的に貼付けする場合が多く、その場合マシンの走行に耐える強度、引き裂き抵抗力、光電検知管に対応できる光線透過率、高速剥離時における剥離抵抗力などが求められるためです。

 

一般的に上記基材ラベルにはグラシン紙に剥離剤を直接塗工したダイレクトタイプの剥離紙が、フィルム機材ラベルにはポリエチレンラミネートされた剥離紙が多く用いられています。

 

粘着紙の製造工程

粘着剤は溶液でメーカーに提供されます。溶液のタイプにより水系・溶剤系・無溶剤系の3種類に分かれます。この粘着剤溶液を剥離紙に塗布し、乾燥工程を経た後、基材と貼り合わせて粘着剤を基材側に転移させます。数M幅単位でこれを行い、その後スリットし次工程に送られます。

 

大八洲では5g / ㎡のレーヨン紙から厚物のフィルムまで、目的に合わせた様々な基材となる紙・フィルム・不織布をご用意できます。

製品開発の段階からご相談に応じます。
サンプルのご希望や製品に関する詳細はこちらからお問い合わせください。

剥離紙とは

紙やフィルムに剥離剤を塗工したものを剥離紙とよびます。剥離紙は現在粘着ラベルや両面テープ、その他粘着・接着製品の裏打ち材料として使われたり、セラミックコンデンサーの製造工程や、炭素繊維の製造工程紙としても使用されています。また食品用としてシリコンを塗工したベーキングペーパーなどにも使用されています。

剥離紙の基材

紙の場合

日本ではポリエチレンラミネートタイプとグラシンタイプに大別されます。

ポリラミタイプの原紙には上質紙、クラフト紙が多く使用されています。これらの原紙に剥離剤を直接塗工すると剥離剤が紙に直接染み込んでしまい表面に均一に塗工されません。そのためポリラミを行うことで剥離剤の過度な浸透を防いでいます。ポリラミタイプは表面が光沢で平滑性があり、耐溶剤性があります。その反面ポリエチレンの融点は110℃程度のため、耐熱性があまりありません。またラミネートを行うため再生利用が難しくなっています。

グラシンタイプは上質紙やクラフト紙と比較すると密度が高く緻密なので剥離剤を直接塗工することができます。ポリラミを行わないので耐熱性は優れており、光透過性も優れています。ただし、紙の密度が高いため紙への湿気の出入りが激しく寸法安定性が悪くなってしまいます。これはカールの原因になります。

ヨーロッパではグラシンタイプが主流ですが、日本のグラシン紙よりも密度が高くなっています。また、アメリカではスーパーカレンダードタイプが最も多く使用されています。これは原料パルプの叩解度を高め、紙の密度を高めにし、かつスーパーカレンダー処理を行うことで表面の構造を緻密にした後、直接剥離剤を塗工したものです。

 

フィルムの場合

基材にフィルムを使用したものは欧米・日本で近年かなりの伸びを示しています。PET、PP、PEなどが使用されていますが。日本ではPET、OPPが多く使用されています。フィルムは紙基材では補完しづらい平滑性・光沢・透明性・無塵性・耐水性・強度・厚みを持たせることができます。ただし耐熱性については紙基材と比較して劣ります。

剥離剤について

剥離剤はシリコン系と非シリコン系に分かれます。使用量としてはシリコン系が圧倒的に多くなっています。一般的にシリコン系の方が剥離性が優れていますが、用途によってはシリコン系では剥離性が過剰になる場合もあります。このような場合には非シリコン系が使用されます。

剥離性の経時変化はシリコン系の方が安定しており、非シリコン系は経時により剥離性が悪くなる場合があります。

剥離紙に求められる機能

剥離紙は用途により様々な機能が求められます。その機能としては以下のものを挙げることができます。

・剥離性レベル          ・均一塗工性
・残留粘着性           ・印刷適性
・光沢性             ・スリップ性、ノンスリップ性
・耐摩耗性            ・強度(引張り、引裂き、層間)、伸縮性
・繰り返し使用性         ・耐久性、経時安定性
・一方向カット性         ・打ち抜き性
・平判カット性          ・耐熱性、耐寒性
・耐溶剤性、耐水性、耐油性    ・通気性、バリヤー性
・寸法安定性           ・透明性、不透明性、光透過性
・クリーン性           ・成型性、柔軟性
・安全性             ・離解性(再生紙化)、水溶性

剥離紙の用途

剥離紙は用途により多くの場合要求品質が異なるため、それに応じた基材、剥離剤、機能が組み合わされ製品化されます。

・粘着ラベル、シール       ・粘着テープ
・建築、土木分野         ・広告、標識分野
・キャスティング工業       ・食品工業
・ハイテク工業          ・医療分野


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